海外旅行でいちばん楽しみなのは、やっぱり食事だ。その土地の人がふだん食べている、まだ知らない本場の料理。
でも席に着くと、読めるはずの一皿の前に紙が二枚ある。しかもどちらも読めない。
一枚目:読めないメニュー
メニューは、読めない文字でびっしり。写真でもなければ、スマホを取り出して一品ずつ翻訳にかけ、これが何なのか調べていくしかない。
「これ頼もうよ、この炒め物」
「待って、それどれ? メニューの字、全然読めないんだけど」
注文は、ちょっとしたガチャみたいになる。当たりもあれば、ハズレもある。ときには、メニューに「ライオンの頭」が現れることも。
あの夜の「獅子頭」
台北の小さな食堂でのこと。日本から遊びに来た友人と晩ごはんを食べていて、僕がメニューのある一皿を指すと、彼が真顔で聞き返した。「待って……『獅子頭』って、ライオンの……頭?」
思わず吹き出してしまった。台湾人の僕には見慣れた料理で、大きくてふんわりジューシーな、豚肉団子の煮込みだ。でも、漢字をそのまま読んだ彼には、本当に「ライオンの頭」に見えたらしい。
運ばれてきた大きな肉団子をひと口食べると、彼はその夜、いちばんこの料理を気に入っていた。
でも、ふと思った。もし彼がひとりで、文字も読めない国で同じメニューを前にしていたら。きっと怖くて、この一皿は頼まなかった。そして海外では、僕だってきっと同じだ。
一枚撮れば、中身がわかる
チルワリの撮って取っては、メニューを一枚撮るところから始まる。メニュー全体を、あなたが読める言語に翻訳して、そのまま注文しやすいリストに変えてくれる。由来やダジャレのある郷土料理には、わかりやすい一言メモも添えてくれる。
もっと知りたければ、その料理を長押し。どんな味で、どんな食感で、どんなときに頼むといいかまで教えてくれる。
名前のとおり。メニューを撮って、中身がわかったら、安心して取って。わかったうえで避けてもいいし、あえて頼んでもいい。「獅子頭」も、今度は自分で選んだ一皿になる。
中国語でも、タイ語でも、韓国語でも、手書きの地元の食堂でも、ためしてみて。チルワリは定型文でごまかさず、料理そのものを読む。
二枚目:読めないレシート
食事をシェアすれば、もう一杯飲みたい人もいれば、デザートを追加したい人もいる。支払いを済ませると、テーブルにレシートが置かれて、二枚目の読めない紙が現れる。
メニューの一枚は、「撮って取って」が片付けてくれる。
じゃあ、レシートのほうは?
会計の分け方は、あなたたち次第
グループによって、割り勘の習慣は違う。料理がシェアか個別かでも変わる。みんなで割り勘のことも、それぞれが自分の分を払うことも。「撮って取って」は、どちらもこなす。
みんなで割り勘
シェアする料理なら、割り勘がいちばん簡単。頼むときはシェア相手を「みんな」のままにしておく。全員でシェアする一皿として頼めば、会計は均等割りになる。自分で細かく計算しなくていい。
もっとシンプルでもいい。メニューを読んで一緒に頼むだけ使って、注文が終わったら閉じる。レシートは、いつものやり方で分ければいい。

それぞれ自分の分
お酒を飲まない人がいる。自分の好きなものを一品多く頼みたい人がいる。もともと一人用の料理もある。そんなときは、別々に払うほうがかえって気楽だ。
自分だけの一杯は「自分」に、二人でつまむ前菜はその二人に、テーブル全員の唐揚げは「みんな」に。誰が何を頼んだかは、最初から記録されている。だから会計では、それぞれの分がそのまま計算される。「あなたのは高いから」なんて気まずさはいらない。

シェアはシェア、個人は個人。どう分けるかは、あなたたちのテーブルが決めればいい。
注文は使わず、最後のレシートだけ分けたい。そんなときは撮ってトークの出番。分け方を言えば、そのとおりに分けてくれる。
お店に入る前から、もう始められる
店員が紙とペンを持ってテーブルの横で待っている。メニューも読めない。それなりにプレッシャーだ。余裕をつくるなら、お店に入る前にメニューを撮ってアップしておく。
電車のなかでも、列に並びながらでも、席に着いてからでもいい。みんなでゆっくり見て、食べたいものを先に選んでおける。自分のぶんは「自分」に、シェアは「みんな」に、見ながら決めるだけ。店員が来たとき、注文はもう揃っている。「撮って取って」の画面を見せれば、あとは待つだけ。
次の旅で、食べたいものを頼む
メニューが読めたうえで、食べたいものを頼む。会計の分け方は、そのテーブルで決めればいい。
